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カブトボーグ全話感想

人造昆虫カブトボーグ V×Vの全話感想を目指すよ、今日から。
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【感想】カブトボーグ第1話「親父越え!勇気のライジング・プロミネンス」
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    「ボーグバトル、それは人生の縮図、男の浪漫である」


    <あらすじ>

     舞台はボーグバトルギャラクシーカップ準決勝第二試合、主人公、天野河リュウセイと、ガルフストリーム笹本の戦いから始まります。





     ガルフストリーム笹本のバイリンガルセクレタリーのパワーに押されるリュウセイさん。しかし、「オレには絶対に負けられない理由があるからだー!」のセリフと共に勢いを取り戻します。







     ガルフストリーム笹本は最大奥義「ワンハッドレッド・トランスレーション」を繰り出しますが、リュウセイさんは「レッドレッドメテオバースト」で立ち向かい、これを撃破します。

     決勝進出を果たしたリュウセイさん。しかし、ビッグバンオーガニゼーションの総帥であり、決勝の相手であるビッグバンの「断言しよう、今のおまえでは決して私には勝てん!」の言葉に動揺してしまうのです。




     ビッグバンの言葉が気になって一睡もできず、翌日リュウセイさんはゲッソリ。睡眠不足により、試合会場に向かうだけでもボロボロのリュウセイさんですが……




    サヤカ「私、見てられない……。もうこれ以上、あなたが傷つくのを見たくない。もういいのよ、あなたはここまで良く頑張ったわ。誰も文句なんていわない。だから、もう戦わなくていいのよ。リュウセイくん、私、あなたのことが……」

     クラスのマドンナさやかちゃんに励まされ、決勝への戦意を取り戻します。




     そして始まる、ビッグバンとの最終決戦。




     しかし、試合中に判明した衝撃の真実。ビッグバンの正体はリュウセイさんの実の父だったのです! リュウセイ父は最強を目指すため過去を捨て、ビッグバンとなったのでした。

     動揺するリュウセイさん。しかし、リュウセイさんは以下の問答から勝機を掴みます。

    ビッグバン「私は昨日おまえに言った! 今のおまえでは私に勝てないと!」

    リュウセイ「そうだな、その時のオレなら、オレはあんたに勝てなかっただろう」

    ビッグバン「なに……?」

    リュウセイ「だが、それは昨日までの話だ!」

    ビッグバン「どういうことだ?」

    リュウセイ「知りたいか? だったら教えてやるよ。オレは一分一秒、そして、この瞬間にも成長している! だからこそいえる。今のオレは、昨日のオレより、もっともっともっと、強い!


     屁理屈バトルで優勢に立ったリュウセイさんは、そのまま勢いを盛り返します。




     リュウセイさんの屁理屈に押されたビッグバンは、ついに大技「ビッグバンファイナルエクスプロージョン」を繰り出し、リュウセイさんは「レッドアウトゴールデンマキシマムバーニング」で対抗するのです。




     二人の激突する闘気は闘技場を超えて地球を包み――




     そして、リュウセイさん勝利――!!!!




    ビッグバン「強くなったな。我が息子よ。何度転んでも立ち上がるその勇気。人はそれを『七転び八起き』と言う!」

    リュウセイ「オヤジはオレを強くするためにビッグバンになったんだ。オヤジ……」





     そして、リュウセイさんは第一話にして悪の秘密結社のボスを倒し、ナンバーワンへと輝くのでした。


    <解説>


    1、横文字固有名詞の圧倒的洪水

     カブトボーグ第一話では、冒頭から主人公のリュウセイさんと敵のガルフストリーム笹本が、視聴者が一度も聞いたことのない仰々しい固有名詞をお構いなく連発します。

    「いけぇー、オレのトムキャットレッドビートル!
    「フッ、天野河リュウセイ。相変わらずの猪突猛進。勢いだけで、このガルフストリーム笹本、そして、我が愛機バイリンガルセクレタリーを倒せると思わないことだ! いけぇー、バイリンガルセクレタリー!

     開始早々の、この凄まじい横文字量! マシンに仰々しい名前を付けるのは玩具アニメではよくあることですが、それをここまで冒頭に凝縮し、狂ったように並び立てたのはカブトボーグが初めてでしょう。冒頭のこの時点で、「ステロタイプな玩具アニメのようで何かが違う。よくわからんが何か凶悪なオーラ」を感じることができます。


    2、説明無く登場するエセ外人

     横文字固有名詞の洪水に続き、畳み掛けるかのような次の展開。

    勝治・ケン「なにー!」
    ロイド「ノォーウ! トムキャットレッドビートルガ押ッサレテイッルゥー!」


     誰だよおまえら。何の説明もなく現れる少年二人。そしてエセ外人。ある程度のアニメ経験値を持つ視聴者であれば、何ら説明がなくとも、この少年二人と主人公の関係を推測することができます(おそらく親友かチームメイトだろうな、と)。しかし、問題なのはこのエセ外人で、僕たちは過去のアニメ視聴経験から照らし合わせても、このエセ外人が何者であるか、何ら想像がつかないのです。

     エセ外人というのは、それ単体で相当の破壊力を有しています。エセ外人は、その特徴的な口調から、極めてイージーにキャラ付けすることが可能です。しかし、その特徴的すぎる口調はありていに言って「ウザイ」ため、エセ外人が存在するためにはそれなりの「説明」が必要とされるのです。

     しかし、カブトボーグでは、このエセ外人に対する説明が一切なされません。そのため、視聴者は「こいつが誰なのか分からんが、とにかくウザイ」と困惑するばかりなのです。少年二人の間柄が、まだ視聴者の想像しうる余地を残しているのに対し、このエセ外人の胡散臭さは圧倒的で、僕たちにいくばくの想像も許しません。


    3、情報過多による情報伝達の不可能性

    勝治「ガルフストリーム笹本……。流石は謎の組織、ビッグバンオーガニゼーションのナンバーツーだけのことはありますね」

     さらに続く固有名詞、そして、ものすごい説明セリフ。視聴者はしつこいまでに並びたてられる横文字の氾濫により情報過多に陥り、逆にまったく情報を処理できなくなります。トムキャットレッドビートル、ガルフストリーム笹本、バイリンガルセクレタリー、そして、ビッグバンオーガニゼーション、これだけの横文字があの短期間に並べられると、僕たちの脳ミソはとても対処しきれず、個々の関係性などを把握しきれなくなるのです。

     さらに「謎の組織のナンバーツーっていわれても、何がすごいのか全く分からん」ために、視聴者は更なる困惑を感じることでしょう。ここまでのセリフは、ものすごい説明セリフであるにも関わらず、視聴者には理解できないものばかりなのです。視聴者はここで完全に「置いてけぼり」にされています。しかし、「置いてけぼり」にされながらも、それでもなんとか理解できてしまうのが、カブトボーグ第一話の肝なのです。


    4、玩具ギャグの逆利用

     リュウセイさんと、ガルフストリーム笹本の戦いでは、マシンの名を呼び、「いけぇー! オレのトムキャットレッドビートル!」などと叫べばマシンがパワーアップします。しかし、これは「玩具販促アニメに良くある笑いどころ」(以下、玩具ギャグ)であり、視聴者からすれば「ホッと一息つける瞬間」です。僕たちの知っている次元のギャグが披露され、「ああ、良かった。マシンの名を叫べばパワーアップするのは理解できるぞ」と胸を撫で下ろすべき場面なのです。




     ちなみにこれも「玩具ギャグ」。「悪の組織の総帥がオモチャを使って子供を(物理的に)倒している。ああ、良かった。これは理解できるぞ」という場面です。




     こちらも「玩具ギャグ」。主人公がマシンと一緒に滝に打たれるというのは玩具ギャグにしても少しやり過ぎですが、まだ「安心して笑える場面」と言えるでしょう。




     ビッグバンの嫌がらせシーン。玩具アニメの悪の組織だから、当然子供に嫌がらせをします。この「玩具ギャグ」も安心して視聴者が楽しめるところです。

     一般的に、初見の視聴者(=アニメ経験値の高い視聴者)は、カブトボーグに「玩具ギャグ」を期待して見るはずです。これらは視聴者の期待に沿った「玩具ギャグ」と言えるでしょう。しかし、リュウセイさんがビッグバンの攻撃を押し返すキッカケとなる次のシーンはどうでしょうか。

    ビッグバン「私は昨日おまえに言った! 今のおまえでは私に勝てないと!」

    リュウセイ「そうだな、その時のオレなら、オレはあんたに勝てなかっただろう」

    ビッグバン「なに……?」

    リュウセイ「だが、それは昨日までの話だ!」

    ビッグバン「どういうことだ?」

    リュウセイ「知りたいか? だったら教えてやるよ。オレは一分一秒、そして、この瞬間にも成長している! だからこそいえる。今のオレは、昨日のオレより、もっともっともっと、強い!


    「おまえ、さっきまで寝不足と下痢で苦しんでたじゃねえか」とツッコミたくて仕方ないところですが、ともかく、この一連の舌戦で、今まで描かれてきた戦力差は無かったことにされ、ビッグバンと互角の勝負ができるようになるのです。

     視聴者は「いけぇー! オレのナンタラカンタラー」でマシンがパワーアップする「玩具ギャグ」の世界にホッと胸を撫で下ろしたところですが、その心の隙を「じゃあ、精神力が衰えたら、逆にマシンがパワーダウンするのも受け入れるよな?」と突けこまれるわけです。「しょせん玩具アニメよ」とバカにしていたら逆襲されるのです。大変苦々しいですが、これはもう受け入れるしかありません。そして、今後も屁理屈バトルはボーグバトルの中核を占める戦術となるのです。


    5、分かるけど納得いかない展開

     ビッグバンの言葉に動揺し、一睡も出来ないまま一夜明けた後のリュウセイさんの様子を見てみましょう。「敵の言葉が気になって一睡もできなかった」「一晩寝てないだけでげっそりしてる」「睡眠不足なだけなのに死にそう」と、ツッコミどころは多数ありますが、問題なのは最終回展開に良くある「最終決戦の前に何らかの問題が発生する」「仲間(ヒロイン)に励まされ戦いへの決意を新たにする」というステップが、、非常にくだらない原因(睡眠不足)により導入されていることです。

    ロイド「リュウセイクン、明ラカニ調整ミスデス。ソンナ体調デ、マトモニ戦エルーノデースカー?」

    リュウセイ「くっそう、意識が朦朧としてきた。なんだかお腹も緩いような……

    ロイド「リュウセイクン、ヤハリココハ棄権――」


     以上は、控え室でのリュウセイさんとエセ外人(ロイドさん)のやり取り。決勝直前に何らかの問題が発生し、仲間が棄権を考える――というのはステロタイプですが、いかんせん原因は睡眠不足と下痢なので台無しです




    サヤカ「私、見てられない……。もうこれ以上、あなたが傷つくのを見たくない。もういいのよ、あなたはここまで良く頑張ったわ。誰も文句なんていわない。だから、もう戦わなくていいのよ。リュウセイくん、私、あなたのことが……」

     そして、ヒロイン登場です。ここでヒロインが登場するステロタイプ展開は、一定のアニメ経験値があれば十分に理解できるものですが、「いかんせん問題は睡眠不足」「ここまで良く戦ったといっても、ここまでを知らない」

    「そもそもこのヒロインは誰だ」

    などの点で、やってることは分かるんだけど、すごく納得いきません。




     同様に、視聴者の誰も知らない回想シーン。これが主人公の力の源になるため、視聴者は完全に置いてけぼりにされ、一切の感情移入を許されません。


     ***


    【総論】

     カブトボーグ第一話の特徴は、

    ・とにかくステロタイプな展開
    ・圧倒的な説明不足

     この二本柱に支えられています。大まかな流れをみれば、第一話の展開は極めてステロタイプでチープなものであり(「敵のラスボスが主人公の父親」という展開はその象徴と言えるでしょう)、そのステロタイプゆえに、ほとんど何の説明もされないにも関わらず、培ってきたアニメ経験値だけで展開が理解できてしまいます。

     しかし、理解はできるものの、なんら感情移入を許されぬ第一話の展開は心情的に納得できるものではありません。この「理解はできるけど蚊帳の外」という感覚が、カブトボーグ第一話の醍醐味と言えるでしょう。しかも、製作側はこれを確信犯的に行っているのです。快挙というしかありません。

    「理解はできるけど蚊帳の外」感覚において、決定的なアクセントとなっているのが、エセ外人です。彼は「理解はできるけど蚊帳の外」感覚の落とし穴であり、というのも彼の存在だけは理解できないのです。そんな彼の存在が、視聴者を「このアニメを分かった気にさせる」「底の浅い番組だと思ってしまう」という誤謬から助けてくれるのです。

     もし、ロイドさんがいなかったら、「先の読めるくだらないアニメだ」と思ってしまう視聴者もいたでしょう。しかし、ロイドさんだけは明確に異分子であり、何をどう頑張っても理解できないため、彼の存在が視聴者を軽率な結論から遠ざけてくれるのです。僕なども第一話の間中ずっと、「話はおおまかに理解できるが、このウザすぎるエセ外人は何者なんだろうか」という思いから逃れることはできませんでした。

     第一話のポイントをまとめるならば、「視聴者の誰もが次の展開を想像しうる徹底したテンプレート展開」と、それの対となる「圧倒的な説明不足」。それによってもたらされる「理解はできるけど蚊帳の外」感覚。そして絶妙なアクセントである「エセ外人の存在」にあると思います。

    【オススメ度:★★★】

    第1話 1/3


    第1話 2/3


    第1話 3/3


    人造昆虫 カブトボーグ V×V Vol.1~3セット+おまけ付き
    | カブトボーグ感想 | 12:57 | comments(7) | trackbacks(0) | - | - |
    確かにお前の書いた感想は正しいかも知れない…いや正しい。

    だがあえて言おう?

    ???????
    みんなが一番読みたい41話の感想まで続くのかどうか、
    俺は今、とっても心配しているーっ?
    | 天野川流 SAY | 2008/10/01 5:27 PM |

    >金色毛虫さん
    お返事遅くなってすいません。
    ちまちま進めていきますので、よろしくですー。
    | かがみ | 2007/10/23 3:37 PM |

    なんとあの馬鹿アニメ(褒め言葉)にまともな感想サイトができるとは…

    第1話を観たときの『アニメって理屈じゃねーな感』は衝撃的だった!

    全52話のレビュー、楽しみにしていますYo!
    | 金色毛虫 | 2007/10/15 12:42 AM |

    長らく放置しててすいません。今日からまた頑張ります。

    >gettackerさん
    目の描き方が違う……?
    ホ、ホントだー!!!!
    ケンだけ違う!

    そういえば秘書のお姉さんはクワガタの化身なんですよね。
    結構分かりやすいウケ狙いポイントかと思ってましたが、そういわれればやはり異常だ。

    >光線銃さん
    長いレビューは一話だけにして他は控えめに行きますけど、今日からまたがんばります!

    >うつめさん
    1話のわけわからんっぷりは凄まじいものがありますね。
    あんだけ訳分からんのに、なんとなく理解できるというのは恐ろしいことです。
    僕たちはアニメ文法にどっかり浸かってるんですね。
    ちなみに僕は7話が大好きです。
    | かがみ | 2007/09/13 6:44 PM |

     ワンハンドレッドトランスレーションで逝きました。あろうことか、バイリンガルのお姉さんがクワガタの玩具の化身で、口から翻訳された言語が出てきて、主人公の虎の化身の炎とぶつかるんですよ。ゴレンジャイに似たような、比較の破綻にやられました。
     また、3人の子供のうち、一人だけ目の書き方が違うんです。冨樫マンガではよくあるんですが、このとてつもない違和感は何なのでしょう。クラピカとレオリオではそれほど感じなかったのに。
    | gettacker | 2007/08/21 12:47 AM |

    カブトボーグの長文レビューサイトはびっくりするくらい少ないので期待してます
    頑張ってください
    | 光線銃 | 2007/08/20 12:41 AM |

    どうもうつめです。カブトボーグは第8話まで見たんですがもう最高ですね。
    第1話を見たときの衝撃度は凄かったです。ノーオプションバトルとかなんなんだと。
    後にそのことがなんとなく分かった気がしましたが。
    なんとなく理解できる、てのはかなり重要なポイントだったり。

    今のところ第8話が一番お気に入りな話だったりします。
    今年中に僕も全話視聴を目指してみたいです。
    | うつめ | 2007/08/19 12:53 AM |










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